ガールズ&パンツァーOVA「これが本当のアンツィオ戦です!」観てる(ネタバレあり)
いやほんといいわこれ。劇場でBlu-Ray買ってもうずっと観てます。(でもプリキュアとかさばげぶっ!とかも観た)
というわけでネタバレありで今思いついたことを書き留めておきたい。一般販売の25日まで我慢…とか言ってると忘れちゃうんだよねこういうの。
もうひとつのシンデレラストーリー
ガルパンって、話としても無名の大洗女子が勝ち進んでいくという王道中の王道話ですが、大洗って町も風評被害で厳しい状態からの聖地へ、そして、ああ、この記事でしたね、スタジオも、そして渕上舞さんも「これが最後」からの逆転みたいなところがあった。
渕上舞「これが最後」と臨んでいた ―『ガルパン』がこれほどまでに人気を得た理由 | ダ・ヴィンチニュース
そして今回、もうひとりその逆転というかシンデレラ・ストーリーというか、ここ戦争映画に引っ掛けた上手いこと言いたいけど思いつかないのでそのまま行きますが、そういう展開になっている方が、いらっしゃいますよね。
吉岡麻耶さん。今回の映画(正確には映画用に作られた映像ではなくてOVAを映画館でかける展開ですが便宜上『映画』と呼びます)の主役、アンチョビ役の声優さんです。
「収録の際に(吉岡さんが)アンチョビ役に手を挙げたことがきっかけで、こんな大抜擢になった事を踏まえて、やはりこれからの時代は、ガヤも必死にならなきゃイカンということを教えてくれた作品です!皆さん!チャンスはいつ、どこに転がっているか分からないんだからね!そういった生々しい部分も感じながら作品を楽しんで頂けたらなと思います(笑)」
【ガルパン】イベント上映舞台挨拶(新宿バルト9)レポート&各地の舞台挨拶の様子 : あんこうニュース
舞台挨拶での井口さんの発言だそうですが、ガヤってのは簡単にいうとその他大勢ですよね。がやがやした特にセリフさえ決まってないような声。これを、メインキャラを演じてる声優さんが兼役でやったりすることがある。今回の映画でも、冒頭のアンツィオ高校の生徒、これ福圓美里さんじゃない?とか言われたりしてる。
まず本編第7話。アンツィオ高校との試合の模様が出てくるんですが、数秒で終わっちゃう。白旗上がってアンチョビが「ぐへー」って言うだけ。この「ぐへー」を担当したのが吉岡麻耶さん。もともとバレー部の近藤妙子役の方。他にも、黒森峰のパンターの車長なんかもやっていて、わりと積極的にそういう「ガヤ」というか、モブというか、に手をあげていたみたい。
ところがその後、この省略されたアンツィオ戦をOVAでやる、って話になった。あ、これもともとアンツィオ戦のストーリーがあって製作の都合でカットされた、って思ってるひとがたまにいるみたいですがコメンタリーやインタビュー記事なんか見てもやっぱり最初からそういうあっさり勝っちゃいましたという肩すかし系「省略のギャグ」だと思うんだけどなあ。まあ誰かの頭にぼんやりとはあったとしても、別にあとでOVAにしてやろうというほどはっきりしたものではなかったんじゃないかなあ。
ここで、多分ね、なんかすごく有名な声優さん、あるいは剛…いやまあその、女優さんとかね、こう、「あー、彼女ならファンが何人で…」なんて、Excelに釘宮病患者数と病状と単価で売上を計算しつつ眼鏡をクイッとやりながら「いくらいくらの経済効果が見込めますね」なんていうビジネスマンも登場しておかしくなかった、んじゃないかと言う気がする。単なる妄想ですが。生々しい話、それこそ井口さんだって「そーどーこー」とか「眠い…」ばかりじゃ暇だから主役でもやってみっか、ぐらいでやればできちゃう実力派ですよ。ガルパン声優に限ってもそんな上手なひとたちがそれこそごろごろしてる。
実際、そのOVA制作決定発表のときのツイートでは、吉岡さん「キャスト変更ないかとびくびくしています」って言ってる。このときはまだ決定してなかったんだ。
アンチョビ統帥に栄光あれ Viva il Duce! - Togetterまとめ
このときの監督の返信がいいね。「@maya_no_a もちろん!敵前逃亡は許しません(^^)」大丈夫、変更なんかしないからむしろ逃げずにやれよ、と。
その後の吉岡さん、アンチョビは私、とこれは外へのアピールももちろんだけど自分に言い聞かせるみたいに行動していく。いやでもね、ほんとにダメならダメって言われると思うんだ。「やりたーい」「あ、どうぞ」ってほど甘い世界ではさすがにないんじゃないか。
音響監督とかそういうこわいひとが、
「監督(オヤジ)はああ言っとるが、わしゃあ認めた覚えはねえ。ちょっとでもしゃらくせえマネしてみろ。指の骨全部へし折ってやる」
って、兵隊やくざの勝新太郎みたいな顔して睨んだりしてる絵を想像しています。
しかしたぶん、できると思ったから監督はああ言ったんだろうし、まあ実際「別の声優さんにお願いしました!」って発表されても…もう、ねえ。なんかもやっとしたものが生まれちゃうよね。チームワーク的にも問題ありそうだわなあ。でもその空気に持っていったのは吉岡さんの行動力だと思う。
そして結果はどうだったか。
わたくし、映画観てから土日はずっとtwitterとかで「ガルパン OR アンチョビ」とかで検索したりしてずっと見てたのよ。その検索範囲では「アンチョビは声が違う」もっと他の、なんてのはひとつもなかった!声がシコれるとかいうやつはいた。いました。まあとにかくかわいい、いいやつじゃないか、と。しかも単なる紋切り型ツンデレじゃなくて、姉御肌の、でもちょっとお調子者の、という愛されキャラとして十分評価されたと思います。よかったねえ。
というわけで、これで吉岡さんチャンスを掴んだわけで、今後も頑張って欲しいな上手くいって欲しいなと思った次第であります。
アンチョビその後
話変わって、おまけとして。本編の最後のコミカルなオチ、とても良かったんだけど、なんかさっき思い出してたらさ、可哀想になっちゃって。アンチョビおよびアンツィオの愛すべきあの面々が。
だって、せっかく旗とか弾幕とか用意してさ、暗いうちから乗り込んでたんだよ。それがなあ…。
他の高校とかにも歓待していたのかどうかはわからないけど(でも黒森峰が宴会に参加するところはあまり想像できない)、ひときわ大洗にシンパシーは感じていたんじゃないかと思う。寄せ集めの数も劣る戦車で勝ち抜いている、しかも前年優勝校のプラウダを破っての決勝!応援したかったんだと思う。自分たちを重ねて「大洗がいけるならいつかうちも…」と思えて嬉しかったと思う。
それに、大洗やみほの人徳によるもの以外でも、戦車道で毎日戦車のこととパスタのことばかり考えてる連中ですよ、きっとなにかっていうと「最強の戦車はなにか」「西住流はほんとに無敵か」「もし西住流と西住流が戦ったら?」なんて、格闘技マニアみたいなこと絶対言ってると思うのね。それが今回実現する、しかも姉妹対決、こりゃ絶対見なきゃならん。その証拠にダージリンやケイたちだって毎回観戦してる。
応援したいし、見たいし、そしてあいつらのために応援すべき、つまり「あいつら、こんな人数で応援したら喜ぶぞ」「我々が応援したお陰で大洗、ひょっとしたら優勝しちゃうかもしれん」とか真面目に思っていそうだよね。寝過ごしたとわかってどんなに悔しがり、すまなく思っただろうか。これがカチューシャだったらきっと誰かを粛清して気を晴らすだろうけど(その前にノンナは寝過ごさないと思う)、アンチョビさん、決して他人のせいにしない気がする。もう、ひなちゃんしっかりしてあげて!
一方大洗側でいうと、日本人的な感覚ならさ、あれだけ大歓待を受けたわけでしょ、祝賀会にさらに缶詰も差し入れがあったしさ。やっぱりこれ、アンツィオら対戦校を招待してお返ししないと済まされないんじゃないかなあ。あんこう鍋とかしらす丼とかみつだんごとかで。もしかしたらそういうほのぼのとした理由で大洗に結集するのがきっかけで劇場版は始まるのかしら…と思ったりもしてるわけです。
プリキュアの応援メッセージ担当は偏っているかどうか
現在放映中のハピネスチャージプリキュア、毎回OPでは歴代のプリキュアが一人ずつ登場して、シリーズ十周年をお祝いする応援メッセージをくれるというので評判です。
今日の第17回はりんちゃんさんで16人目。(17回のうち1回は通算500回の特別記念で現役ハピネスチャージプリキュア4人が登場)。
歴代は33名ですので、大体半分来たところですね。そこで、応援メッセージで登場したプリキュアにシリーズごとに偏りがあるかどうか、カイ二乗検定してみた。
シリーズ | 人数 | 期待度数(E) | 観測値(O) | (O-E)^2/E |
---|---|---|---|---|
ふたりはプリキュア | 3 | 1 | 1 | 0 |
ふたりはプリキュアSS | 2 | 1 | 1 | 0 |
Yes!プリキュア5 | 6 | 3 | 4 | 0.333 |
フレッシュプリキュア | 4 | 2 | 3 | 0.5 |
ハートキャッチプリキュア | 4 | 2 | 2 | 0 |
スイートプリキュア | 4 | 2 | 2 | 0 |
スマイルプリキュア | 5 | 2 | 2 | 0 |
ドキドキプリキュア | 5 | 2 | 1 | 0.5 |
合計 | 33 | 15 | 16 | 1.333 |
カイ二乗値が1.333。一方自由度7、p=0.05のカイ二乗分布の値は14.07。1.333より大きいですから、有意水準5%で「応援メッセージ担当は、偏りなくランダムに選ばれている」が棄却できませんでした。つまり「まあ順当じゃねーの」というちっとも面白くない結果に。
これがプリキュア5以前がすべて出ているのにそれ以降が0とかだと異常っていうことになるんですが…そんなの計算しなくても異常だってすぐわかるよね……。
さらに細かく見ていくとなにかわかるかもしれませんが、とりあえずシリーズ単位ではそんな感じよ。
2014夏アニメをキャストごとにまとめてみた
あやうく声優どろどろ百合空間から抜け出せなくなるところでしたが。実際ここ数週間でも洲崎西てさぐれ関係いろいろ動きがありましたが、そればっかりでもナンですので、ちょっと軽く。
そろそろ夏アニメでございますね。
そこで、このサイトをスクレイピングして(最近はweb::queryなんてのがあったのね)キャストごとにソートしてみた。バグってたらごめん。(もうすでにどこかのサイトにありそうだけど…)
まだ情報出揃ってないかな…。まあ現時点の、ということで気が向いたらまた更新します。
洲崎綾・てさぐれ文化圏への追記
声優の輪こわい
コメントいただきましたが、そうですね、洲崎綾さんご出演中の「ラジオ シドニアの騎士〜綾と綾音の秘密の光合成〜」がありましたね。佐倉綾音さんと。こっちもこっちで、お風呂いやあの光合成なのかこれは……。アニメ本編も細かいところリアルで怖面白いわ。
あと、洲崎西DJCD vol.2が今度出る、と。ああDJCDっていう言葉が良くわかってなかったんですがこれ過去の放送が入ってるんですね。便利。3000円。妥当!
で、えとなに?
「きれいな世界」に分類されたモバマスも、洲崎綾→佳村はるか→沼倉愛美→竹達彩奈と初ラジに到達したり、佳村はるか→山本希望→内山夕実とつながり、まよなかデリバリーで西明日香に嫉妬する山本希望が見られる。
ここに西-内山夕実との距離接近を危惧した山本希望が佐倉綾音に相談してという構図が絡んで、みかこしが傍観者で、佐倉洲崎共演のシドニアラジオがあって両者が急接近して・・・ってことを最近把握した
すでに指摘があるけど、今度洲崎西DJCDにで番組初ゲストとして登場するゆみりんこと内山夕実に接近しすぎる西ちゃんに、まよデリでゆみりんと共演する相方好きすぎる声優山本希望が穏やかじゃない件もチェック。
複雑過ぎるわ!ともかく、内山夕実さん、陽子のひとですね、のゲスト参加がいろいろ波紋を呼んでいる、と。まよデリも聞かないといかんか。それから、
すいません忘れてました。これ、それぞれ交友関係とか書かれていて興味深い情報源ですね。
あと西さんにえびてん。あー、申し訳ないそれ見てなかったや……。え、松尾芭蕉そうだったのか!
アイカツ!とプリキュア!
あと、そうそう、アイカツに洲崎綾さん急に出てきたじゃないですか。彼女が同じく「穏やかじゃない」を口癖にする霧矢あおいをどう見たのか、そしてそれを傍観する美しき刃へごちんの思惑とは!? とそっちも気になります。
諸星すみれさんも気になるけど。上手いひとどんどん出てくるなあ。
そして……プリキュアね。これらの誰かが将来なっても全然おかしくないですよね。先祖代々、悠木碧さんがプリキュアに就任した日にあらわれて神輿を担ぐ一族の者としても気になります。
洲崎西・てさぐれ文化圏が最近熱くないですか?というお話
ここしばらく、「洲崎西」「てさぐれ!部活もの」などなどの番組が面白くて生活に張りが出ました!
そんで、どうも最近いろんなことがこの周辺で起きていて、あ、なんかキテる!来ちゃってる!って感じなのでみなさんにお伝えしたい。
……と書き始めた途端、狙ったかのようになんかまた来たよ!
TVアニメ『gdgd妖精s』が劇場版アニメ『gdgd妖精s っていう映画はどうかな…?』として復活。9月27日(土)より... | moca
え、ほんとすか!?とgdgd妖精s(ぐだぐだふぇありーず)公式サイトに行ってみたら……ほんとだ!
そうです、「gdgd妖精s」という番組もわたくし的には上記「文化圏」(大げさ)の一部なんですね。
というわけでちょっとここで個人的に整理させてください。って、どうしようか。とりあえず、
って感じでざっくりまとめていきましょうか。
声優さんのラジオ番組が面白い
声優ラジオについては数十年のキャリアを持つ諸兄いろいろご意見ありましょうが今回は「洲崎西」中心に紹介させてください。
洲崎西、というのはうすうす感づいてたひともいるかもしれませんが、声優さんの洲崎綾さんと西明日香さんがやってるラジオです。
この番組は、洲崎綾と西明日香の2人が、新しいサービスを提供したり、新しい商品を生み出すことで、
新たなビジネススキームを生み出す「アイデア生産」型バラエティ番組です。
まあね……一応そうだったね……。
これでわかるのはなんかのアニメとの連動に特化した番組ではないってことぐらいかな。おふたりともアニメ声優さんなので、お仕事の情報としてトークに出てきたりはしますが。
これがね、どのへんが面白いかというと二人がめちゃめちゃ仲良く、仲良いがためにお互いdisり合うぶっちゃけトークのところ。
多分ふたりとも、頭の回転早いんだと思う。変な方向に。
シモネタでぶっちゃける、というのは、そうそう大昔天地無用関係で高田明美と折笠愛が…まあいいや、あの結構あると思うんですよ。
でもなんていうのか、無理矢理お色気で推していくわけでもない、というかね。「仲良くなりたい相手とは岩盤浴に行く」「一緒にトイレに来たら音姫を切る」とかいちいちそういう変わった社交術を取る洲崎綾に西明日香が「バカだよこの子は!」と辛辣気味にリアクションを取るという。西明日香が笑い上戸というのもポイントかな。常に笑ってる。
この、これMADって言っていいのかな、ラジオのごく一部にファンが勝手に絵をつけた動画がわかりやすいです。素晴らしい。
声優さんのラジオ番組いろいろありますが、でもこう、やっぱり合う合わないというのはあるのね。
これは悲しいかなわたくしにとってのジェネレーションギャップってやつかもしれん。例えば20代後半の洲崎西の彼女たちは笑い転げながらも「いや、今ね…」って状況を説明してくれるのね。さすがOLさんを経ているところありますね。ほうれんそうですね。
その点未成年は説明責任ないから「ちょっと~ウケる~」でゲラゲラ笑ってそのまんまだったりして。難易度高い。
あと、ああいうラジオのおたよりは「○○さんの好きなお寿司はなんですか?ボクはかっぱ巻きです」そんなん聞いちょらん、みたいなやつ、ってイメージがあった。
この点は咲-Saki-のラジオ「咲らじ」も面白かったなあ。ノーチェックでお便りの山から持ってくる代わりにつまらなかったら「ツモ切り」できる、ということで小清水さん植田さんアレなお便りはバシバシ切ってた。番組内で麻雀するしなあ。
いや洲崎西の話だった。こちらもわりとお便りのチョイスはしっかりしてると思う。
やっぱり面白いのはでも、トークや茶番かなあ。収録前に朝寄ったコンビニの話とかもして、つまり楽屋落ちなんだけど、そうだこのあたりは、笑っていいとものタモリと明石家さんまのコーナーみたいな感じがするね。シナリオはないのだけど笑える、ああいう面白さ。とにかく30分がほんと短く感じる番組です。
番組の人気も高く、これに気をよくした制作スタッフは公式ライバル番組「あどりぶ」というものをスタートさせる始末。こちらもこちらで、大橋彩香と巽悠衣子という見逃せないキャラクターを配して注目を集めつつあります。
洲崎綾の快進撃
そうそう、お二人についての紹介を忘れていた。西明日香さんはなんといっても「きんいろモザイク」の主役、大宮忍役ですね。メイン声優さんたちでRhodanthe*というユニットで活動もしていらっしゃいます。綺麗な世界ですね。
きんいろモザイクは第二期TVアニメ制作決定だそうで、これは楽しみ。
そしてわたくし的には一番注目したいアニメ「てさぐれ!部活もの」の部長鈴木結愛役。やっぱね、このひとおかしいわ。お約束のブレイク力があるというか。これはその前身とも言える番組「直球表題ロボットアニメ」でも発揮してるみたいで、ごめん、わたくしそれ録画削除してたわ。こんどニコニコで課金払って見るわ。
さて「てさぐれ!」についてはあとでじっくり対策を検討することとして、ともあれその才能を活かしたアニメが今後さらに出てくると思います。
一方洲崎綾さんは最近特に熱い。たまこまーけっと、そして今話題の「たまこラブストーリー」のヒロイン北白川たまこを演じていらっしゃいます。私も感想みたいなおすすめみたいな文章数日前書きました。(たまこラブストーリーを褒める - head's blog )
あとは、キルラキルの満艦飾マコで「なにこの子面白い」と知った人も多いんじゃないかな。実際にもマコそっくりで、リアルマコと呼ばれてたりね。蒲郡苛の中の人のズボンで鼻の脂拭いたり活躍しました。
それから艦これでは人気の第六駆逐隊、それに最上や鳳翔さんでしたっけ、そういう人も演じ分けてらっしゃいまして、これもアニメ化するわけでしょ?多分来ちゃいますよ。なのです!とか。
あと、モバマス私やってないんですが、アイドルマスターシンデレラガールズ THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER の新田美波を演じてらっしゃいまして、あらまあ、清楚。なんか先日のライブ、歌もパフォーマンスもすごかったって話じゃないですか。歌もすごくいいですね。これもアニメになるんですよね来年1月。
今現在も、シドニアの騎士の星白さんとか、健全ロボ ダイミダラーのペンギンさんを愛する少女とかいろいろご出演中。
なにこの、天界から下々の世界までの活躍ぶり。菩薩?菩薩なの?「洲崎綾は菩薩である」とか言っていいですか? そう言われてみるとなんか洲崎綾そっくりのお地蔵さんとかありそう。
ってまあ、西さん含め声優さんは様々な姿に变化して衆生を救うという意味でみんな観音菩薩みたいなものですが。
あと特筆すべき重要事項としては洲崎綾さんは林原めぐみさんに昔から憧れていて、まだ子供のころ、林原さん出演のラジオ番組に電話でお悩み相談していたこと。将来声優になりたいが進学すべきか、大学行ったら声優としては年齢がかなり行ってしまうのではないか。しかし林原さんの「そういう経験は決して無駄にならない」をちゃんと守り、教員免許その他の資格を取ってOL勤めも経験し声優へ。このエピソードが現在もラジオ番組をやっている林原さんのところに巡り巡って、先日ついに林原さんの番組にゲスト出演した、という素敵ストーリー。
そうなんですよ、年齢でいうと小清水亜美や三瓶由布子と同じ。沢城みゆきのひとつ下。こう並べるとずいぶんキャリアに差が出ていますが、仕方がない。しかし林原さんの言うことを証明するかのごとく、えらい勢いでギャップを詰めてくる遅れてきたヒロイン……ってな感じです。
てさぐれ!部活ものとはなんだったのか
なんかもう、書きくたびれてきちゃって、明日に回そうかな……と思い始めてますが、ここで「洲崎西」と並んで注目のアニメが「てさぐれ!部活もの」です。
これ、実はもう第2期の「てさぐれ!部活もの あんこーる」も放映は終わっちゃったんですが、9月にはまたイベントがあるそうですし、なにかありそうな。そしてBDはまだあと2巻ぐらい発売される予定で、これがクセモノなんですよね……。
公式チャンネルであんこーる1話が無料配信されています。1期の総集編なのでわかりやすいかも。
てさぐれ!部活もの あんこーる #1「決して離れない」 ‐ ニコニコ動画:GINZA
じゃあここではその特異な形式中心にざっと説明しますね。
まず先ほどの西明日香さんに加え明坂聡美さん、荻野可鈴さん、大橋彩香さんがメインの部員。それに萌舞子(モブ子)ら18人姉妹を上田麗奈が演じるという布陣。大体以下のコーナーに分かれて放送される15分枠のTVアニメです。
あるあるネタがメタい。そもそもOP曲からして「さあカメラが下からぐいっとパンしてタイトルロゴがどーん!」と歌詞がずっとメタい。
そして大喜利が面白いんだ。ものすごく外して滑ることもあるけど、それでも面白い。こはるんの「どんちきどんちき」が世間では人気みたいですが、西さん起爆のやつも好きだなあ。太ももパンパンもいいけど、まず「はい、じゃ思いついた方…」で田中心春役の大橋彩香さんに向かって「ええとあなたは誰だ」。佐藤陽菜の「ぐぐれ!」も良かった。あと葵ちゃんの「もうおなかすいた」とかあの子ほんとフリーダムだわ。すごくいいツッコミしてるし。
収録方法はプレスコです。声を先に録音しておいて絵を後からつけるやり方ね。だから「大喜利」のコーナーはお聞きのようにみんな自由にしゃべるラジオみたいになってる。絵はMMDで作った、つまりCGです。
つまりもともとラジオっぽいフォーマットなんですね。前身の「gdgd妖精s」や「直球表題ロボットアニメ」から徐々に洗練されてきたこの形式なんですが、どうも元は、お笑い番組をやってた監督の発想のようです。そう言われてみると、フリートークとか体を張るとか、お笑いバラエティっぽい。
しかも、「てさぐれ!ラジオもの」というのも毎週公開していて、こちらは今でも無料で聴けます。
このお笑い=大喜利=ラジオの親和性。なんだろうか。これは
「大喜利をやるとラジオっぽくなる」
ということに結果的にはなっていますが、テレビだってフリートークやってる番組はいっぱいあるわけで、もうちょっと細かいことをいうと
「声優さんがフリートークをやっているのを聴けるメディアが、現状ラジオが多い」
ということではありますまいか。ただ喋ってるのを録音・放送するのならラジオでできるのだけど、それに絵を載せるというのはコスト的時間的に難しい。難しかった、今までは。
しかし、MMDなら行けるのでは?ということで、これはラジオと考えると古いが番組全体でいうと新しい試みなのでは。
さてここで、「シナリオとアドリブ」という問題について、わたくしとしては踏み込みたいのですがこれはまた別項に回すとして、BDについて解説しておきましょう。
第1期は、まったく同じ各話について「初見コメンタリー」「二度メンタリー」2回ずつコメンタリーさせていく、という無茶をしていますが(だんだんしゃべることなくなって発散していくのも面白い)、第2期では普通のレギュラーメンバーによるコメンタリーの他に「お友達コメンタリー」をやっている。各メンバー一人ずつお友達をゲストに呼んで二人でコメンタリーさせようと。
ここで、おまたせいたしました、洲崎綾がまた登場してくるわけですね。
第1巻は西明日香に洲崎綾のコメンタリー、さらにおまけに「西洲崎」という正味「洲崎西」が収まってる。これがまた面白いんだ……。
2巻は「明坂聡美、本多真梨子」3巻は「大橋彩香、大坪由佳」ということだそうです。大橋彩香さんね。とある理由から(ぐぐれ)「へごちん」「へご」と呼ばれる彼女ですが、これも曲者ですよ。紫吹蘭なのが今だに信じられない。
広がっていく洲崎西・てさぐれ文化圏
というわけで、いままでのところを図にしてみた。
もう、どの大事な要素を忘れて慌てて付け加えたのか、どこらへんで心が折れたのか、といったことが明らかに見て取れる図ですが、いやだってアイマスの世界とか広大過ぎて…釘宮さんとかこの調子で書こうとしたら何次元空間必要になるのよ。
他にも、三森すずこさん明坂聡美さんとかならなんでミルキィホームズは、とか、プリキュアはどうだ、アイカツ忘れてんだろ艦これ入れろよとか自分でもぽんぽん出てくるわけで、困ったねコレ。まあ私のパワポ能力の限界ですわ。
洲崎綾さんは、多分その新人ながら年上みたいな状況もあるんじゃないかな、積極的にいろんな人と友達になっていこうとするところがある。一方「てさぐれ!」もお友達コメンタリーなどで広げていく。そうこうしているうちにきんいろモザイクのメンバーにも洲崎西視聴者が広がっている……とどんどん輪が広がっている様子があります。だから上の図も、現時点の私の頭の中ではこうだけど、数ヶ月したら全然違う様相になっているかもしれない。
しかも、アニメって普通どうしても放映終わったら静かになるもんですが、gdgd妖精s映画化ですしね。
なんかまだまだいろいろ動きがありそうで、面白い界隈だなあ、と楽しみにしているのであります。
(追記)
追記、ちょっと2,3行じゃ収まらなくなったので別記事へ。
たまこラブストーリーを褒める
たまこラブストーリーを褒めます。いやあ、良かった。
ここでは、この映画について数々の疑問点にお答えする形で進めてみます。ネタバレはない方向で。多少あっても「なに、そういう映画なのか。じゃあ見よう」とむしろ扇動翼賛するつもりでいたい、と考えています。
たまこラブストーリーはコメディなのか
本編と同じような、あの鳥がひっかきまわしてはい、元通りのコメディ映画なんじゃねーの?そんな疑いを持っていた人もいたんじゃないかな。でもまあ、さすがにここ数日の評判を観て「どうも様子がおかしい…」と思い始めたころだと思います。あなたの予感は残念ながら正しい。あなたが望むコメディは同時上映「南の島のデラちゃん」でひとつ。
予告編はネタバレと違うんか
これね。
「見せ過ぎだろう」という声がありました。それは「男が告白したらそこでおしまい」系の考えですね。ギャルゲーとか好きそうですね。例の、結婚はゴールかスタートかみたいな話でもあると思う。
つまりこの予告から、もち蔵が告白したというのがクライマックスではない、と映画の意図を理解して欲しい。男の子主人公の男の子頑張れ映画じゃないんですね。
「言いたくて、言えないこと」
RPGでいうとラスボスを倒しました、で終わる映画じゃない。倒した勇者は向かいの餅屋の息子だった、さあ姫はどうする?という映画です。ちょっと違うか。でもそうよ。黙ってたら勇者はまたどこかに冒険しに行っちゃうんだよ、という。
当たり前すぎて、気づかなかったこと。これに気づいていく、言いたいことを見つけていく映画なんです。新しい世界での、女の子の冒険の始まりです。
たまこはブレるのかブレないのか
たまこはブレません。そりゃそうだよ商店街で一生餅こねてれば理論上永遠に生きていけるんだもの。一方もち蔵は、父ちゃんああだしなあ。しっかりしないといけないよね。
それにたまこにはギャグ特性がある。この映画にもその能力は存分に活かされているのですが、なんでもかんでもギャグで流すわけじゃない。たまこだってただの餅こねてるだけの女じゃない。
たまこをブレないと思ってるのは、みどりちゃんたちもそうなんじゃないかな。どいつもこいつも、たまこを「ただ餅こねてれば幸せな女だ」って目で観てたでしょう。おいどうなんだ。
ところが…って話ですよ。あのたまこがブレるとき、走り出すとき、みどりは、かんなは、そしてもち蔵はどうする。
ラブストーリーをやりたかったのか
こう考えると、テレビ放映まるごと、この映画の伏線になっています。お后候補とか言われてでさえ、ずっとブレなかった彼女がブレる。なんだってー!?
ここでテレビ版EDを思い出すあなたは鋭い。あの「ねぐせ」って曲のやつね。映画の映像もちょっとこんな感じですよね。フォーカス合わせるような動きだったり被写界深度浅かったり。
いつもと違って髪を下ろしてちょっとドキッとする、「女」を感じさせる絵。
多分、たまこを餅が支配する餅空間から現実の、色恋沙汰の世界につなぎとめているのはあのほくろだと思う。根拠ないですが。特異点ですよね。意味わかってませんが。
いやあれがさ、肉体を意識させる、もうちょっとわかり易い言葉で言うと色っぽい、そういうアイテムじゃないですか。私はね、もうずっとほくろに注目してました。威張って言うことじゃないですが。
とにかくもうこれ、EDのころからスタッフがちょっとそういう「本寸法のラブストーリー」をやりたがってる、って感じするじゃないですか。
ただそれだけを1クールはしんどい。どうせすれ違いだのライバルだの必要になってきますよめんどくさいですよヘタしたらかんなちゃんが大工見習いと並んで鉋の刃研ぎ始めますよ。スコーンとスッキリさせたい。それには映画がぴったり。そこへ「たまこラブストーリー」という名前だけの劇場版CM。
「あっ、本気でやるんだな!」ってこっちも覚悟を決めるよね。
おしゃれなのか
そう、映像は細かい仕草や表情、指の先から眉の形まで絶品。たまこまーけっとのころから、例えばOPね。なにあれ。歩き姿からびっくり手のひら、鼻の下をこする仕草までなにからなにまで「女の子可愛いポーズ集」が発売できるクオリティ。
映画ではさらにそれに加え、京アニお手の物の背景などがEDみたいなおしゃれ映像処理されてる。参りましたね。
動きもいい。かんなちゃんの滑り走りは最高に良かった。
セリフ回しなんかもおしゃれだったね。最近のラノベやアニメなどで多い、笑いポイントを膨らませようとする過剰なツッコミね。ああいうのがない。
ってんで実写映画でもありがちな説明過多演出の罠を華麗に回避しているのがこの映画の良さ(上品さと言ってもいいかも)。例えばみどりの感情を台詞で説明するような野暮はしないし、もち蔵がコーヒーを飲む場面で「生まれて初めてコーヒーをブラックで飲んだ」みたいなダサいモノローグも入れないのだ
— 間借りさん (@magarisan) 2014, 4月 27
家族映画なのか
これはたまごまごさんが書いてて、ちょっと思うところがあったので。
「たまこラブストーリー」が、傑作だと確信できたのはなぜか - たまごまごごはん
家族映画としても観られる。なるほどなー確かにそうだとは思うんですが、しかし家族出せば大体家族愛みたいなものの話になりますよね。良い親だったら「なんていい親なんだ…家族愛…」となるし、クズであれば「なんてクズな親なんだ…家族愛…」ってなるし。
「とらドラ」で竜児の母やっちゃんやその両親が泣かせる、一方大河のオヤジはクズだ、だから家族愛アニメなんですよ!と言われちゃうとやっぱりなんか違う。いやそういう見方もできる、とおっしゃっているのは重々承知で。
見えにくい背景に居るものを見つけるとなんかすごく重要な発見をしてしまった気がしますが、心霊写真じゃないんだから。いくら壁の染みや植え込みが顔に見えるからと言ってもやっぱり主役は前景で緊張した顔の七五三娘だったりスイカ割りする少年でしょう。
ましてや、この映画は人生のスナップショットどころか一世一代の告白をする男される女のステージなわけですよ。そこで「いやいやお父さんお母さんどうぞ影の主役ですから」ってマイク渡されても変な歌しか歌えないよねえ。まあ、確かにいい動きをしたにせよ裏方に徹した見方でいいと思う。
ただ、あれね、そういう意味ではこの映画、「あまちゃん」とかの、絆とかそういうマスコミ的なあれ、いやなんだけど、そういう世界で成長する娘の話だね。
女性なのか
たまこまーけっとは、監督、脚本、キャラデザの三人に美術監督、色彩設計、音楽も女性で固めて、もともと女性による女性の、あらあら男子も観ていいわよウフフあ、どうもじゃひとつ失礼して、わーなんかいいにおいしるー、みたいなところはあった作品だったんだと思う。
あのデラとかいうのも、妹が買ってる少女漫画で今コレが人気って言われて「へえ……そうかあ?」「え、だってかわいいじゃん」「お、おう……」みたいなとこあった。
まあそういう意味で、TV版は、これ非常に失礼な発言になるかと思いますが妹やコンビニにいる店員マックにいつもいる女子高生、そういうひとが作ってる作品だと思ってみればこれほど微笑ましいものもないですよ。
一方映画は、というと、お姉さんだね。別にセクシャル狙いなものでもないんだけど、あらあらうふふ系のお姉さんが「ねえ、好きな子とか、いるの?」と一瞬の「おとなのおんな」の顔を見せた。「……やっぱり男の子ね」みたいなあれですよ、こう一瞬度胸というものを突きつけられた気がしてハッとする、でももう一度見るとやっぱり優しく笑っているという、参りましたねどうも。
あとね、これだけ付け足させてもらうと、洲崎綾良かったわ。洲崎西とかの下系のネタがどうとかネタにして、イメージが、とか綺麗な洲崎綾と洲崎西のあやっぺは別人とか言うけど、たまこも予想以上に洲崎綾だった。そういえばこういう子だった、と。たまこはあれきっと友達らとも初対面ながら「銭湯いこ?」とかいうストレートな距離の詰め方するよ。ウケるかと思って同じトイレに入ろうとするよ。
フォローするわけじゃないけど、洲崎西やシドニアラジオとかもよく聞いてると気立て良くていい子だよあの子。方向性がちょっとおかしいだけで。
北白川たまことか、満艦飾マコとか、第六駆逐隊とか、まあキャリアのわりに主役級を演じてきて、ぶっちゃけて言うと「洲崎綾はおいしい役もらってラッキーだったな」という感覚は今まであったかもしれない。でも、そうじゃないよね。声優としての実力や個性があったからだよね。そう考えると、この映画を境にして「たまこたちは、洲崎綾にやってもらってラッキーだったな」と感じていく、そういう時代になるんじゃないかな。
なぜ大絶賛なのか
さて、なぜこんなにも絶賛されているのか。いやもちろん映画がよく出来ていたから、青春というものをしっかり描き切ったからにほかなりませんが、あえて理由を他に探せばこれはあれですよ、見たいひとが見ているから。
たまこだけじゃなくアニメ映画こんなもんみたいですけどね、上映映画館24スクリーン。ちなみに中二病でも恋がしたい!劇場版が27スクリーン。けいおんがさすがに公開時から137、まどか☆マギカが前後編43スクリーンで新編が129スクリーン。
TV版の人気、「たまこラブストーリー」というタイトルからして、フィルターは掛かってるでしょう。ニコニコ動画ランキング1位動画によくいる「なにこれどこが面白いの?」みたいな人は多分見てない。
本編を観ていいわあ、と思った人、京アニならとにかく観るって人、そして本編はピンとこなくてもタイトルや予告を観て「あっ」これはいけるぜ!と思ったひと、そういうひとたちの期待にしっかり答えた結果だと思います。
そしてなにより、仮にたまこやもち蔵のような初々しいカップルがいたら、たまたま、ドジっ子の彼女が相棒劇場版やスパイダーマンと間違えて買っちゃったりして「ラブストーリーなんて照れくさいぜ…」「いいじゃん見ようよお(策略)」なんていいながら観たりしたとしたら。
そんな、通りすがりが入れていく高得点が、あったんじゃないかな。
あなたは観たのか
なんか、「お前ら、見ろ!」って大号令する気にはなれなくて。
「たまこラブストーリー……観てないわ」と言われたら、「……そっか」って寂しく微笑みながらコーヒー飲む感じ。でも悲しくはないなあ。
「観たよ」良かったよ、って人がいたら、なんかいいなあ、と思う。そんな感じです。